短編

艶笑滑稽譚

正直、大して期待などもしていなかったのですが、Kが呼び出した三人の女の子たちは、三人ともかなりの上玉でした。うち二人は明るい金髪と煌びやかなアクセサリーのよく似合う、とても派手な風貌でしたが、もう一人はというと、全く対象的。さらさらとした黒…

艶笑滑稽譚

私は、バーなどという小洒落た店で飲むのはこれが初めてでした。そもそも、普段から酒など殆ど嗜んでいないのですから。いつもなら仕事を終えたあとは真っ直ぐ家へ帰り、風呂に入り、飯を食べて、それからすぐに就寝してしまうわけです。とっても高そうな酒…

艶笑滑稽譚

私は生まれてこの方二十三年、僭越ながらも、他の誰よりも生真面目に人生を歩んできました。犯罪の類は無論のこと、背徳に対しては人一倍敏感でしたし、これも僭越ではありますが、勤務態度も、きっと、同期の中で一番評価されてるであろうと自負します。と…